+18で始まる電話番号とは?その正体と危険性を知ろう
最近、「+18」で始まる電話番号から着信があって、不安になった…そんな経験はありませんか?
この「+18」という番号、実は海外からの国際電話である可能性が高いのですが、すべてが安全というわけではありません。
中には、詐欺や悪質な請求トラブルに巻き込まれるケースもあるのです。
+18はどこの国の番号?国際電話の基本知識
電話番号の最初に「+18」とついているのは、国際電話の「国番号」を表しています。
たとえば「+81」は日本、「+1」はアメリカ、「+44」はイギリスのように、国ごとに番号が決まっています。
「+18」については、多くが中東やアフリカ圏の国番号に該当しているとされます。
ただし、実際にはそれとはまったく無関係の場所からかけられていることもあり、番号だけで判断するのはとても危険なんです。
なぜ詐欺に使われやすい?番号偽装の仕組み
最近では、「スプーフィング」と呼ばれる番号偽装の技術が使われており、本来とは違う番号を表示させて電話をかけることができてしまいます。
つまり、「+18」と表示されていても、実際にはどこからかけているか分からない、というケースがあるのです。
特に日本国内の番号と似た見た目にされたり、うっかりかけ直したくなるような本物っぽい番号であることも多く、だまされる方も増えているのが現状です。
「+18」って本当にその国からかけているの?見た目だけで判断できないワケ
電話番号は、見た目だけでは安心できない時代になっています。昔は、電話番号を見ればある程度、どこからかかってきているのかが判断できましたが、今では技術の進化により、実際の発信元と表示されている番号が一致しないケースも増えています。
例えば、普段あまり国際電話を受ける機会がない方だと、「+18ってどこの国?」「もしかして何か大事な要件かも…」と不安になってしまいますよね。特に夜間や仕事中などに着信があると、なおさら気になります。
しかし、表示されている番号の見た目だけで「安全」と判断してしまうのは非常に危険です。詐欺グループは、あえて不安をあおるような番号や表示を使い、こちらに折り返しをさせようとするケースが多くあります。
中には、「ご家族が事故に遭われました」や「未払いの請求があります」など、急いで対応しなければならないような口調で、心を揺さぶってくることもあります。こうした内容を聞くと、冷静な判断が難しくなり、つい折り返してしまう方も少なくありません。
また、最近では「スプーフィング」という番号偽装の技術が使われており、本来とは異なる番号を画面に表示することができます。そのため、「+18」と表示されていても、実際には別の国や地域、あるいは国内から発信されている可能性もあるのです。
つまり、電話番号の見た目だけで発信元を判断することはできません。特に、国際電話を日常的に使っていない方にとっては、正しい対応が難しいかもしれませんが、**重要なのは「知らない番号にはすぐに出ない」ことと、「慌てず冷静になること」**です。
もし本当に重要な用件であれば、相手は留守番電話にメッセージを残したり、別の手段で再度連絡してくるはずです。逆に、留守電もなく、何度も繰り返し着信がある場合は、詐欺や迷惑電話の可能性を疑った方が安心です。
不安を感じたときは、家族や知人と共有したり、信頼できる相談窓口に話してみるのも一つの方法です。自分一人で判断しようとせず、誰かと情報を共有することで冷静さを取り戻すことができます。
このように、電話番号の表示はあくまで参考程度にとどめ、必要以上に信用せず、慎重に対応していくことが、トラブルから身を守る最善の方法です。
「+18」以外にも要注意の国際電話番号とは?
「+18」だけでなく、実は他にも注意が必要な国際番号がいくつかあります。
「+88」「+375」「+20」などの危険番号一覧
過去に詐欺被害が多く報告されている番号には、以下のようなものがあります:
- +375(ベラルーシ)
- +88(バングラデシュなど)
- +20(エジプト)
これらの番号はいずれも、日本国内でのトラブル事例が報告されており、特に「ワン切り詐欺」と呼ばれる手口に使われることが多いです。ワン切りとは、相手に「着信があったこと」を知らせるだけで電話を切り、こちらからの折り返しを誘導する方法です。
折り返してしまうと、通話開始と同時に高額な国際通話料金が発生し、1分で数千円以上かかることもあるため、非常に危険です。
さらに、こうした番号からの着信は、通話内容でこちらの個人情報を聞き出そうとするケースもあります。「アンケートにご協力ください」「キャンペーンに当選しました」といった、親しみや安心感を装った話し方で、名前・住所・口座番号などを尋ねてくることも。
そのため、**知らない国番号からの電話は、基本的には出ない・かけ直さないという対応が最も安全です。**特に、普段から海外とのやり取りがない方は、「+」がついている時点で怪しいと感じて良いでしょう。
また、海外の詐欺グループは、時差や文化の違いを利用して、日本の早朝や深夜など、受信者が判断力を鈍らせやすい時間帯に電話をかけてくる傾向もあります。こうしたタイミングの着信は特に注意しましょう。
「国際電話=詐欺」ではない!冷静な判断を
ただし、すべての国際電話が危険というわけではありません。
ご家族や友人が海外に住んでいる場合や、海外旅行・留学などでやり取りのある機関からの連絡など、正当な着信であることももちろんあります。
また、最近ではインターネット通販やサポート窓口が海外拠点になっているケースも増えているため、内容次第では必要な連絡という可能性もあります。
だからこそ、**まずは「自分にとってその番号に心当たりがあるかどうか」を落ち着いて考えることが大切です。**慌てて折り返す前に、インターネットで番号を検索する、メッセージの有無を確認する、正規の連絡手段かどうかを見極めるなど、少しの確認でリスクを大きく下げることができます。
迷ったときは、信頼できる人や相談機関に聞いてみるだけでも気持ちが落ち着きます。どんな場合でも、「冷静さ」を保つことが一番の防御策です。
「+18」番号を使った実際のトラブル事例
ここでは、実際にあった被害の一部をご紹介します。どれも他人事ではない内容です。被害は年代や性別を問わず幅広く起きており、注意を怠ると誰でも巻き込まれてしまう可能性があります。
ワン切り詐欺で高額請求されたケース
「着信が1回だけ鳴って切れたので、気になって折り返した」
→その結果、国際通話料金が数千円〜1万円以上になっていた、というケースがあります。
この手口は、特にスマートフォンを使い慣れていない人や、家族や知人からの急な連絡を想定している方が引っかかりやすいとされています。発信元が外国のように見えるため、「身内に何かあったのでは?」と不安になり、折り返してしまうのです。
相手側は通話を引き延ばして料金を発生させることが目的です。
そのため、最初は無言の時間が長かったり、録音されたガイダンスが流れるだけだったりすることもあります。こちらが切らない限り、通話が続いて料金が加算されてしまいます。
中には「サポートセンターにおつなぎします」など、待たされているように思わせて時間を稼ぐ演出まで施されていることもあり、巧妙な仕掛けには驚かされるばかりです。
音声ガイダンスに従って被害にあった例
「この電話は大切な通知です」「ご本人確認のために…」というアナウンスに従い、
名前や生年月日、住所、電話番号、果てはクレジットカード番号まで個人情報を伝えてしまったという方もいます。
こうした電話は、一見して銀行や宅配業者、公共料金の窓口などのように思わせるトーンや言い回しを使っており、「あ、これは本物かも…」と思わせてしまう力があります。
しかし、正規の企業であれば、電話で個人情報を詳細に尋ねることはありません。たとえ名乗っていたとしても、公式サイトで発信元を確認する・折り返す際は正規の番号を使うなどの確認が不可欠です。
特に忙しい時間帯や、気が緩んでいる夕方以降などは判断が鈍りやすいため、「聞かれたらすぐに答えず、まずは立ち止まる」習慣をつけることが大切です。
筆者や他人の実体験から学ぶ教訓
SNSやレビューサイトには、「自分もだまされた」「あやしいと思って切った」など、
多くの体験談が投稿されています。中には、自分の親や祖父母が詐欺のターゲットになりそうだったという声もあり、家族での情報共有の大切さも指摘されています。
実際の投稿を読むと、どのような状況で警戒心が薄れたのか、どの言葉に反応してしまったのかなど、リアルな心理の動きが記されています。こうした他人の経験は、自分の「防御力」を高めるうえでとても参考になります。
他人の経験を知ることで、自分の身を守るヒントにもなりますし、同じような状況に出くわしたとき、「あ、これって前に読んだアレかも」と気づくきっかけにもなります。
被害に遭わないためには、情報をシャットアウトするのではなく、適切にキャッチし、正しく判断する力をつけていくことが重要です。
知らない「+18」番号に出てしまったときの正しい対処法
うっかり電話に出てしまった!という方へ。
慌てなくても大丈夫。まずは落ち着いて、次のように対処してみてください。
すぐに折り返さない!まずやるべきこと
着信があっても、すぐに折り返すのはNGです。
相手の番号をネットで検索してみると、迷惑電話として登録されていることも。
信頼できるサイト(たとえば「迷惑電話データベース」や「電話帳ナビ」)で番号をチェックしましょう。
被害を最小限に抑える行動チェックリスト
- 通話中に個人情報は伝えなかったかを思い出す
- 通話記録や発信履歴をスクショで保存しておく
- 携帯会社のサポートに相談する
「ちょっとでも不安に感じたら、誰かに相談する」
それがトラブルを防ぐ第一歩です。
端末設定でできる着信ブロックの方法
iPhoneやAndroidでは、簡単に着信拒否や番号のブロック設定ができます。
- iPhoneの場合:「履歴」→番号の横の「ⓘ」→「この発信者を着信拒否」
- Androidの場合:機種によりますが、「通話履歴」から設定できます
このひと手間が、次の被害を防ぐカギになります。
もし不安な電話がかかってきたら、相談できる場所は?
どんなに気をつけていても、「これって大丈夫?」と不安になることはありますよね。特に、「知らない番号からの着信が何度もある」「非通知でしつこく電話がくる」「出たら無言だった」など、不審な様子があると心配になるのは当然です。
そんなときに一人で悩まずにすむよう、頼れる相談窓口をいくつかご紹介します。困ったときには、まず話を聞いてもらうだけでも心が落ち着くもの。相談することは、決して恥ずかしいことではありません。
消費者ホットライン(188)
「いやや(188)」の語呂でも覚えやすい消費者ホットラインは、最寄りの消費生活センターに自動で転送される番号です。
たとえば、「請求の電話があったけど本当に支払う必要があるの?」「この相手って信用できる?」といった不安を持ったときに、的確なアドバイスを受けられます。
対応してくれる担当者は消費生活相談のプロなので、迷惑電話・詐欺電話に関しても詳しく、親身に話を聞いてくれます。電話だけでなく、地域によっては窓口での面談や、オンライン相談を受けられるところもあります。
警察の相談専用ダイヤル(#9110)
被害が確定していなくても、「念のため報告しておきたい」「似たような事件がないか確認したい」といったときは、#9110がおすすめです。
この番号は、緊急ではない相談専用のダイヤルで、あなたの地域の警察署の生活安全課などに直接つながります。最近は、サイバー犯罪や特殊詐欺の相談も増えており、対応も丁寧です。
また、万が一実際に被害があった場合でも、前もって相談履歴が残っていれば、解決への道筋がスムーズになることもあります。迷ったら「相談しておく」が安心です。
携帯会社のサポート窓口
携帯電話を通じた詐欺や迷惑行為が疑われる場合は、利用しているキャリア(docomo、au、SoftBank、楽天モバイルなど)のカスタマーサポートへ連絡してみましょう。
たとえば、「この番号から何度も着信があるけど、相手が誰かわからない」「折り返すべきか迷っている」というような相談にも、適切な対処法を教えてくれます。
また、最近では迷惑電話ブロック機能や、迷惑電話フィルターなどのサービスも各社が提供しており、それらの利用方法についても詳しく案内してもらえます。設定に自信がない方も、オペレーターが丁寧に対応してくれるので安心です。
このように、困ったときに話を聞いてくれる場所はいくつもあります。大切なのは、「一人で抱えこまないこと」。気になることがあったら、まず誰かに相談してみましょう。それが被害の防止につながる第一歩です。
まとめ|知らない番号には焦らず、まずは落ち着いて
突然の着信に驚く気持ちは、とてもよくわかります。
でも、知らない番号だからといって焦って出たり、すぐに折り返す必要はありません。
番号を調べる・周囲に相談する・冷静に対処する。
この3つのステップを意識するだけで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
あなた自身や大切な人を守るためにも、**日頃から「電話番号に注意する意識」**を持っておきましょう。
この情報が少しでもお役に立てば嬉しいです。