「5メートルって言われても、いまいちピンとこない…」そんなふうに感じたことはありませんか?
普段の生活では「◯メートル」と聞いても、それが実際にどのくらいの距離なのか、すぐにイメージするのはなかなか難しいものです。特に“5メートル”という距離は、短すぎず長すぎず、ちょうど中途半端な印象があるかもしれません。でも実は、この5メートルという単位、私たちの身のまわりのあちこちにひそんでいるんですよ。
たとえば、車で走るときの車間距離、災害時の避難スペースの確保、スポーツ競技での距離感、さらには建築やインテリアの設計、教育現場など、さまざまな場面で“5メートル”という感覚が役立っています。
このように、5メートルをなんとなく知っているだけでなく、「実際どれくらいの長さなのか」「どんなものと同じくらいか」を感覚として持っておくと、毎日の暮らしの中でもちょっとした安心感や便利さにつながることがあるんです。
今回は、身近なものやシーンを通して、「5メートルってどんな長さなの?」という疑問にやさしくお答えしていきます。
まずはイメージしよう!5メートルってどんな長さ?
身近なもので例えると?──傘3本分、車1台分など
5メートルは、だいたい以下のような身近なものでイメージできます。
- 長めの傘を3本並べたくらい
- 乗用車1台分ちょっと(全長は4.5〜5mほど)
- 大人が寝転んで3人分くらい
- ソファ2台分を横に並べたくらい
- 一般的なクローゼットの扉を4〜5枚並べた長さ
こうして並べてみると、意外と長いけれど「手の届かないほど遠くもない」ちょうど中間くらいの距離感なんです。
しかも、5メートルは「手で測るには少し遠い」「歩くにはちょっと近い」という不思議な位置づけでもあります。だからこそ、日常のちょっとした判断が必要な場面で「このくらいかな?」という感覚が大切になるんですね。
縦と横で変わる「5mの感じ方」って?
横に5メートル広がっていると「少し歩けば届く距離」に感じますが、縦に5メートルあると「高いなぁ…」と感じませんか?
たとえば、
- 横5m:教室の横幅の半分くらい
- 縦5m:2階建ての家の高さ
- 横5m:6畳間の長辺+α
- 縦5m:木登りできそうでできない微妙な高さ
向きが変わるだけで、感覚もずいぶん違いますよね。
また、お子さんのいるご家庭では「滑り台の上から地面までの距離」や「小学校の体育館の壁の高さ」なども、5メートルに近い感覚として役立ちます。
歩いてどれくらい?女性の平均歩幅で約7歩
女性の歩幅はおよそ70cm前後。
5メートルを歩くと、大体7歩くらいです。お部屋や廊下で歩いてみると、けっこう実感しやすいですよ。
「この棚からあの壁まで5メートルくらいかな?」という感覚を身につけるには、実際に何度か歩いて体験してみるのがいちばん。
ちなみに男性の場合は歩幅が80cm〜90cmほどなので、6歩ちょっとで5メートルになります。家族みんなで歩いて比べてみると楽しいかもしれません♪
運転で大事な車間距離としての5メートル
運転中は「前の車とどれくらい空ければいいの?」と迷うことも。
実は、時速30kmで走るときの安全車間距離の目安が約5メートルと言われています。
この距離があれば、万が一のブレーキ時にも余裕を持って停まれる可能性が高まります。
また、自転車に乗るときも「前との間隔はしっかり空けよう」と言われますが、5メートルという距離を意識するだけで、より安全な行動につながるんです。
具体例で体感!5メートルを感じる7つのシーン
2階建ての家の高さ=およそ5メートル
一般的な戸建て住宅は、1階が約2.5m、2階も同じくらいなので、屋根を含めると約5mに。
「家まるごと1棟分」と思えば、縦の距離感がつかみやすいですね。
相撲の土俵の直径でイメージする5メートル
相撲の土俵の直径はちょうど4.55メートル。ほぼ5メートルに近いんです。
丸い空間で「このくらいの広さ」と思うと、見た目でイメージしやすいですよね。
ダビデ像・自由の女神の「顔」部分と同じ高さ
イタリアのミケランジェロ作・ダビデ像の高さが約5.17m。
「芸術作品ってそんなに大きいの?」とびっくりしちゃいますが、実際に見ると圧巻!
バスケットゴール(支柱全体)の高さと比較
バスケットゴールのリング自体は3.05mの高さにありますが、支柱部分や安全パッドを含めると5メートル近く。
体育館などで見ると「ああ、これが5mか〜」と感じられるかも♪
日本一低い山・天保山の高さを登ったら…?
大阪にある“日本一低い山”天保山(てんぽうざん)は標高約4.5m。つまり、登山しても5メートル(笑)
それでも立派な「山」扱いなんですよ♪
ジャンボジェットのタイヤの直径で測る5m
ボーイング747の主脚のタイヤを縦に並べると、だいたい5メートルくらいになります。
空港に行ったときに見てみると、スケール感が分かりやすいかも!
電柱の中間までの高さもおおよそ5メートル
街なかの電柱、意識して見てみると結構高いですよね。
電柱の中ほどまでが5m前後なので、外を歩きながら確認してみるのもおすすめです。
5メートルが活きる!日常生活や安全対策での使い道
駐車スペースの長さにもぴったりな5メートル
「うちの駐車場、車入るかな…?」というとき。
車の長さは4.5〜5mくらいなので、駐車スペースが5mあると安心です。
コンパクトカーなら余裕がありますし、大きめのSUVやミニバンでもぴったり収まる長さです。
また、駐車スペースに5mあることで、前後にゆとりができ、乗り降りや荷物の出し入れもスムーズになります。
住宅やマンションを選ぶときの目安にもなりますので、覚えておくと便利ですよ。
防災時の避難距離・人との間隔にも役立つ
避難所などでは「お互いの距離を保つ」ことが大切。
特に感染症対策が求められる近年では、一定の距離を保つことがより重要になっています。
5メートル空けることで、落ち着いて行動できたり、プライベートも保てますよ。
また、家庭内で防災訓練をするときにも、5メートルという距離を体感しておくことで、万が一のときに家族同士がどこに立てば安心かが自然と身につきます。
さらに、防災グッズの保管場所から避難出口までが5メートル以内だと、すぐに持ち出せて安心。
「距離感」を防災に活かす意識は、家族を守る第一歩です。
スポーツの中の5メートル(走り幅跳び・ゴルフなど)
- 走り幅跳びの記録で「5メートル」は初心者〜中級レベル。
実際にジャンプしてみるとわかりますが、5メートルを跳ぶにはかなりの助走と勢いが必要です。
学校の授業や地域の運動イベントなどでも、「5メートル跳べたらすごいね!」と言われる距離感です。 - ゴルフでは5mのパットが決まると「お見事!」
プロでも集中力を要する距離とされていて、初心者の方にとってはチャレンジのしがいがある距離。
練習場などで5メートルのパットを意識してみると、距離感覚も自然と鍛えられます。
このように、スポーツにおいても「5メートル」という数字は目標や目安として使われることが多く、自分の成長を測る基準にもなりますよ。
5メートルって「長い?短い?」感覚を比べてみよう
電車の1両(約20m)と比較すると〇分の1
電車1両が約20メートルなので、5メートルはその4分の1。
ホームで待っているときに「このくらいが5mか〜」と目安になります。
たとえば、先頭車両の4分の1くらいの位置に立ってみると、どの程度の距離かが直感的にわかります。
また、駅のホーム自体も全長が100〜150メートル程度あるため、「ホームの端からここまでで何分の1かな?」と考えると、より感覚的に理解しやすいです。
教室の横幅・縦幅と比べてどのくらい?
小学校の教室は、横幅が約7〜8m、縦幅が6〜7mくらい。
なので、教室の横幅の約3分の2くらいが5メートルですね。
黒板から後ろの壁までの距離感や、机を並べたときの列数などでも、「だいたいこのくらいが5mかな」と感覚をつかめます。
廊下の幅が2m程度だとすると、2.5個分で5メートル。
日常的に通っている空間での距離感をイメージすると、さらに身近になります。
身長180cmの人が3人並んだくらい
180cmの大人が3人並んで寝そべると、5.4メートル。
人のスケールで考えると、よりリアルに感じられます。
家族の中で一番背の高い人を基準にして、「じゃあ〇〇さんが3人分ってことだね」と話すと、楽しく距離を学べます。
また、運動会や避難訓練などで、人が整列する距離感にも応用できるので、子どもと一緒に考えてみるのもおすすめです。
5メートル=〇〇でわかる!距離感まとめ表
5mとほぼ同じもの | 横 or 高さ | シーン例 |
---|---|---|
車1.5台分 | 横 | 駐車・運転中の感覚 |
2階建ての家 | 高さ | 建築・引越し |
相撲の土俵の直径 | 横 | スポーツ観戦 |
バスケットゴール(支柱) | 高さ | 体育館・運動 |
天保山(日本一低い山) | 高さ | 登山・観光 |
電柱の中段あたり | 高さ | 街なかの目印 |
便利ツール&豆知識!5メートルをもっと楽しむために
スマホで測れる!距離測定アプリ紹介
- iPhone:「計測」アプリでカメラをかざすだけ!
実際にカメラを床や壁に向けてなぞるように動かすと、簡単に「ここからここまでが5メートル」と表示されます。
家の中で家具同士の距離を測ったり、お部屋の模様替えをする際にも便利です。 - Android:Googleの「Measure」アプリが便利
Androidユーザー向けには、Google提供のMeasureアプリがおすすめです。
こちらもAR機能を使って、スマホをかざすだけで距離が測れます。子どもと一緒に距離を遊びながら学ぶツールとしても活用できますよ。
Googleマップの「距離測定機能」でも5mがわかる
地図上でタップすれば、直線距離を簡単に測れます♪
たとえば「自宅の玄関から公園のベンチまで何メートルあるのか」など、気になる場所との距離を手軽に調べることができます。
旅行の計画を立てるときにも、「この観光地の入り口から展望台まで5メートルくらいかな?」と距離感を把握するのに役立ちます。
YouTubeで見られる「5メートルの体感動画」
「5m 距離感」などで検索すると、動画で感覚をつかめます。
特におすすめなのが、街なかで5mのものを実際に測って比較している動画や、運動場でジャンプしてみせているスポーツ系チャンネル。
「ジャンプでどのくらい飛べるか」「5mの幅を走ってみたらどうなるか」など、目で見て感じることができるので、お子さんにもぴったりです。
なぜ建築基準に「5メートル」が使われやすいの?
建築設計では「5m以内に窓があると日照が取れる」など、構造基準としても5mはよく使われています。
たとえば、都市部では「隣家との距離を5メートル以上空けることで採光や風通しを確保する」などの建築ルールがある場合もあります。
また、建築基準法の中には「敷地の長さが5m以上でなければならない」といった規定がある地域も。
5メートルという距離は、私たちが暮らす空間を設計するときの「ひとつの基準」として広く使われているのです。
まとめ|5メートルを知ると、世界の見え方が変わる
- 5mは身近なあちこちに登場します
- 知っておくと、ちょっと得した気分に♪
- 自分の歩幅や身長を基準に、感覚で覚えてみてくださいね
「たった5メートル」でも、見る角度やシーンによって、まったく違った印象になるのが面白いところ。
ぜひ、日常の中で「これって5mくらいかな?」と想像しながら歩いてみてください♪