毎日の食卓に、やさしい蒸し料理を取り入れてみませんか?せいろ料理は油を使わず、素材本来の味や栄養をしっかり引き出してくれるので、体にも心にも嬉しい調理法です。この記事では、無印良品の人気アイテム「せいろ」の使い方やお手入れ方法、初心者でも安心して使えるポイントを、女性向けにやさしい言葉で丁寧にご紹介していきます。
日々のごはん作りをちょっと丁寧に、そして楽しくしてくれる「せいろ」の魅力を、ぜひ知ってくださいね。
無印良品のせいろとは?人気の理由と基本特徴を解説
無印良品のせいろは、シンプルでナチュラルなデザインと、扱いやすさで人気の調理道具です。竹製の本体は通気性がよく、食材のうまみをギュッと閉じ込めてくれるため、ヘルシーでおいしい蒸し料理が簡単に作れます。蒸すことで余分な油を落とせるので、ダイエット中や健康を意識したいときにもぴったり。
基本スペック
- サイズ:直径約15〜21cm(1人分〜家族分まで対応可能)
- 素材:天然の竹(本体)、アルミ(蒸し板)
- 特徴:2段まで重ねて使える/専用の蒸し板付き/ナチュラルな風合いで見た目も◎
竹素材の魅力
竹には自然な抗菌性があり、熱を均等に伝えるので、ふっくらとした仕上がりになります。通気性も高いため、蒸気がこもりすぎることなく、ほどよく水分を逃してくれます。ナチュラルな風合いも、キッチンに優しい雰囲気をプラスしてくれますよ。
付属の蒸し板・シート
蒸し板は、鍋とせいろの間に入れることで、直接火が当たるのを防いでくれます。さらに、シリコーンシートや蒸し布を敷けば、食材がこびりつきにくく、せいろのお手入れもグンと楽になります。無印では専用の蒸し布も販売されているので、初めての方はセットで揃えると安心です。
無印良品のせいろの使い方|はじめてでも安心の手順ガイド
「蒸すって難しそう…」と感じる方も多いですが、実はとってもシンプル。火を使うという点でハードルを感じてしまう方もいるかもしれませんが、手順さえ覚えれば、毎日の調理にすぐ取り入れられる便利アイテムです。ここでは、初めての方でも安心して使える基本の手順をご紹介します。
使い始めの準備
- 蒸し板を鍋にセットします(鍋に水を2〜3cmほど張るのが目安)。水の量は加熱中に蒸発するため、長時間蒸すときは途中での補充も視野に入れましょう。
- シリコーンシートまたはクッキングシートをせいろの底に敷きましょう。これによって、せいろの底に食材がこびりつくのを防ぎます。専用の蒸し布でも代用可能です。
- 初回使用時は、ぬるま湯で軽くすすぎ、風通しの良い場所でしっかり乾かしてから使うと、竹のにおいも気にならず、より快適に使えます。
鍋やフライパンとの組み合わせ
鍋のサイズは、せいろよりも一回り小さいものがベスト。鍋のフチにせいろがしっかり乗ることで、蒸気がもれずに効率よく蒸せます。また、鍋底が平らで安定感のあるものを選ぶと安心です。フライパンを使う場合は、底が深めで蓋がしっかり閉まるものを選びましょう。せいろの底に触れないよう、小皿を置いて高さを調整する方法もおすすめです。
食材別の蒸し方(目安時間)
- 肉まん:中火で約10〜12分。冷凍の場合は少し長めに15分ほど蒸すとふっくら仕上がります。
- 野菜(ブロッコリー・にんじんなど):中火で5〜8分。彩りよく仕上がるのでお弁当のおかずにもぴったりです。
- 魚や鶏むね肉:中火で10〜15分。酒や香味野菜と一緒に蒸すと風味が引き立ちます。
- おこわ・もち米系:弱火〜中火で15〜20分(途中で混ぜると◎)。浸水時間をしっかり取ることで、もっちりとした食感になります。
さらに、お皿を重ねて「おかずと主食を一緒に蒸す」などのアレンジも可能。せいろは、使い方次第でキッチンの主役になる頼もしいアイテムです。
無印のせいろは初心者にも使いやすい?不安ある方へQ&A
Q. 火加減はどうすればいい?
A. 基本は「中火」でOKです。ただ、鍋やフライパンの厚みや火力によって多少前後するので、最初のうちは蒸気がしっかり上がっているかどうかを目で見て確認すると安心です。沸騰している音が聞こえ、湯気が上に立ちのぼっていれば、ちょうどいい目安です。強火すぎると焦げやすく、弱すぎると蒸し時間が足りないこともあるので、「中火」を基準に様子を見ながら調整してみてくださいね。
Q. 途中でフタを開けていいの?
A. はい、大丈夫です。ただし、頻繁にフタを開けると蒸気がどんどん逃げてしまい、蒸し上がりが遅くなるだけでなく、せっかくふっくら仕上がるはずの食材がパサついたり、べちゃっとなる原因になることも。確認したいときは、1回目は5分後、2回目は仕上げ前など、2〜3回以内にとどめておくと良いでしょう。開ける際はフタの裏についた水滴が中に落ちないよう、そっと開けるのがポイントです。
Q. IHや電子レンジでは使える?
A. せいろ自体は竹製なので、直火向けの道具です。そのため、電子レンジには対応していませんし、IHコンロでは直接使用できません。ただし、IH対応の鍋の上に蒸し板を置き、その上にせいろをセットすることで、IHコンロでも使うことができます。鍋とせいろのサイズが合っているかを確認し、せいろの底が安定するようにしてください。なお、必ず水を入れてから火をつけるようにしましょう。
Q. せいろを買うとき、何が必要?
A. 最低限、「せいろ本体」「蒸し板(鍋とせいろの間に入れるもの)」「蒸し布またはシリコーンシート」「鍋またはフライパン」があれば使い始められます。加えて、「せいろ用鍋」があると安定性も高く、より使いやすくなります。また、せいろを保管する際のスタンドや除湿剤もあると便利ですよ。初めて使う場合は、スターターセットのような形で必要なものがまとまっている商品を選ぶと安心です♪
無印良品のせいろで楽しむ簡単レシピ集
せいろが手に入ったら、ぜひ試してみたいのが「蒸し料理」。見た目もかわいらしく、ヘルシーで時短にもなるせいろ料理は、忙しい女性にもぴったり。ここでは、忙しい日でも気軽に作れる、人気の簡単レシピをご紹介します。
1. ほくほく肉まん(冷凍OK)
市販の冷凍肉まんを、せいろで蒸すだけ。ふんわりと仕上がり、電子レンジとは段違いの美味しさになります。表面が乾かず、もっちりとした食感が特徴。朝ごはんや軽食にもぴったりで、冷凍庫に常備しておくととても便利です。
2. 野菜の温サラダ
ブロッコリー、カリフラワー、かぼちゃ、にんじんなどを一口サイズに切り、5〜8分ほど蒸すだけで、甘みたっぷりの温野菜が完成。オリーブオイルと塩でシンプルにいただくのがオススメですが、ポン酢やごまだれなどアレンジも自由自在。作り置きしておけば、お弁当のおかずにも使えて便利です。
3. 蒸しプリン
卵と牛乳、砂糖で作るプリン液をカップに入れ、蒸し時間は弱火で15分程度。火加減に注意してじっくり蒸すと、すが入らずになめらかに仕上がります。バニラエッセンスや黒糖、きな粉を加えてアレンジしても美味しいですよ。蒸し時間は火力や容器の大きさで変わるので、竹串で中心を確認すると安心です。
4. 蒸しパン(ホットケーキミックス使用)
ホットケーキミックスと牛乳、卵を混ぜた生地を小さな紙カップに入れ、せいろで約12分。ふっくらしっとりの蒸しパンが簡単に作れます。レーズンやチョコチップを加えればおやつにぴったり。甘さ控えめにすれば朝食にも使えますし、抹茶やかぼちゃパウダーなどを混ぜて季節のアレンジも楽しいです。
5. おこわ風もち米ごはん
前日にもち米を浸水させておけば、あとは野菜や鶏肉と一緒に蒸すだけ。栗やきのこ、にんじん、油揚げなどを加えれば、秋の味覚たっぷりのごちそうご飯に。和風のだしや醤油で味つけして、家族みんなで楽しめる一品になります。蒸すことで具材の味が染み込みやすくなり、炊き込みごはんとはまた違ったおいしさが味わえます。
6. 蒸しシュウマイ・ぎょうざ
市販の冷凍シュウマイや手作り餃子も、せいろで蒸すと皮がもちっとして格別の美味しさに。クッキングシートを敷いてから並べ、湯気が立ち上がった状態で7〜10分ほど蒸します。底がくっつかないように注意しましょう。青じそやれんこんなどを混ぜてアレンジしても◎。
7. スチームオムレツ
溶き卵に刻んだ野菜やハム、チーズを加えて耐熱カップに流し、せいろで10〜12分。火を使わずふんわりとした仕上がりになり、子どもにも人気。冷めても美味しいので、お弁当にもぴったりです。
せいろは和食だけでなく、洋風、中華、スイーツまで幅広く活用できる万能アイテム。蒸し時間さえ守れば、特別なテクニックは必要ありません。
無印良品せいろのお手入れ・長持ちさせる基本
せいろを長く清潔に使うには、使った後のお手入れがとても大切です。素材が天然の竹でできているため、丁寧に扱うことで美しさや風合いを保ちつつ、長く快適に使い続けることができます。ここでは、せいろをきれいに保ち、カビを防ぎ、長く愛用するためのコツをわかりやすくご紹介します。
使用後はすぐに洗って、しっかり乾燥を
使用後は、せいろの熱が冷めたらできるだけ早く水洗いをしましょう。放置しておくと、食材の水分やにおいが染み込みやすくなり、カビやにおい残りの原因になります。洗剤は基本的に不要ですが、脂っぽい料理を蒸したときなどは、薄めた中性洗剤を使ってやさしく洗ってください。このとき、たわしなどの硬い素材は避け、やわらかいスポンジで優しくこするのがコツです。
洗い終わったら、すぐに水をしっかり切り、風通しの良い場所で陰干しをします。直射日光に長時間当てると、竹が割れる原因になるため注意が必要です。底を上にして立てかけるようにすると、乾燥が早まり、内部に湿気がこもらなくなります。
カビ対策には「乾燥」が命
竹製品は特に湿気に弱いため、乾燥不足がカビの大きな原因となります。せいろを洗ったあとは、必ずタオルで表面の水分をしっかり拭き取り、そのまま乾燥時間を十分に取るようにしましょう。特に梅雨時期や夏の湿度が高い時期には、除湿剤を近くに置く、サーキュレーターを活用するなど、積極的な乾燥対策が効果的です。
保管場所にも気を配って
せいろの保管場所は、空気がこもらない風通しのよい場所を選びましょう。密閉された棚やプラスチックケースの中に長期間しまっておくと、湿気がこもりやすくなり、せっかく乾かしたせいろに再びカビが生えるリスクがあります。壁にかけられる収納フックを使って吊るしたり、せいろスタンドを使って立てて収納するのもおすすめの方法です。
また、長期間使用しない場合は、新聞紙などの通気性の良い素材で包み、防虫・防湿剤を一緒に保管すると安心です。ビニール袋などに密閉するのは逆効果になるので避けましょう。
においが気になるときは
せいろは天然素材ゆえに、料理のにおいが移ることがあります。においが気になるときは、天日干しすることで軽減できます。晴れた日に半日ほど干しておくだけでも、かなり効果があります。それでも取れないときは、酢を薄めた水で軽く拭く、または緑茶やほうじ茶の茶殻を敷いて蒸すなど、自然由来の方法での消臭がおすすめです。
竹の香りとともに、せいろは時間と共に風合いを深めていく道具です。日頃のお手入れを丁寧にすることで、使うたびに「わたしのせいろ」が育っていく感覚を楽しめます。
このように少しの工夫と心がけで、せいろは何年も長く使える相棒になりますよ!