「これからカメラを始めたいけど、どのカメラを選べばいいの?」という初心者の疑問を解決する記事です。
前編に引き続き、カメラの種類や特徴を分かりやすく解説し、初心者におすすめの機種も紹介します!
4. カメラ選びで失敗しないポイント
カメラは決して安い買い物ではありません。
せっかく購入したのに 「思ったより使いづらい」「重くて持ち歩かない」「設定が難しくて使いこなせない」 などの理由で、結局スマホばかり使ってしまう人も少なくありません。
ここでは、カメラ選びで 失敗しないためのポイント を詳しく解説します。
4-1. 予算を決める
カメラを選ぶ際に、まず 予算の目安を決めておく ことが重要です。
カメラ本体の価格だけでなく、 レンズ・アクセサリー・メモリーカード・予備バッテリーなどの追加費用 も考慮しましょう。
カメラ購入時に必要な費用
費用項目 | 価格目安(初心者向け) | 説明 |
---|---|---|
カメラ本体(レンズキット) | 7万〜15万円 | ボディ単体ではなく、レンズ付きの「レンズキット」を選ぶのが一般的 |
交換レンズ | 3万〜10万円 | 撮影スタイルに応じて広角・望遠・単焦点レンズなどを追加 |
SDカード | 3,000円〜1万円 | 容量の大きなもの(128GB以上)が推奨 |
予備バッテリー | 5,000円〜1万円 | 旅行や長時間撮影するなら必須 |
カメラバッグ | 3,000円〜2万円 | 持ち運びや保管のために必要 |
三脚 | 5,000円〜1万5,000円 | 風景・夜景・動画撮影をするなら準備したい |
例えば、ミラーレスカメラの初心者向けセットを購入する場合、以下のような予算感になります。
例:ミラーレスカメラ購入費用の目安(初心者向け)
- カメラ本体(レンズキット):10万円
- SDカード(128GB):5,000円
- 予備バッテリー:7,000円
- カメラバッグ:5,000円
- 合計:約11万7,000円
「カメラ本体」だけでなく、周辺機材の費用も考慮しながら、無理のない範囲で予算を決めることが大切です。
4-2. 使いやすさを優先する
初心者がカメラ選びで失敗しがちなポイントの一つが、 スペック(性能)ばかりを気にして使いやすさを考えないこと です。
カメラの性能が高くても、持ち歩くのが面倒だったり、操作が難しかったりすると、結局使わなくなる可能性 があります。
使いやすさを確認するポイント
-
カメラの重さ・サイズ
- 500g以下の軽量モデル なら、持ち運びやすく初心者向け。
- 一眼レフは 1kg以上 になることが多く、長時間持ち歩くのが大変。
-
グリップの握りやすさ
- 長時間撮影するなら、しっかりと握れるグリップがあるモデルがおすすめ。
- 店頭で実際に持ってみるのが理想的。
-
メニュー画面の操作性
- 日本語メニューの分かりやすさ をチェック。
- スマホのように タッチ操作できるカメラ だと初心者にも扱いやすい。
-
Wi-Fi・Bluetooth機能の有無
- スマホへ簡単に写真を転送できる機能 があると便利。
- SNSやLINEで共有する機会が多い人には必須機能。
-
バッテリー持ちの良さ
- ミラーレスは1回の充電で300〜400枚程度。
- 一眼レフは1,000枚以上撮影できるモデルもあり、長時間の撮影向き。
特に 「自分が持ち運ぶことを想像して、ストレスがないか」 を考えることが重要です。
旅行や日常撮影に使いたいなら、 軽量でコンパクトなミラーレスカメラがおすすめ です。
4-3. いきなり高級機を買わない
カメラ初心者がやりがちな失敗の一つが、 「最初からプロ向けの高級機を買ってしまうこと」 です。
高級なカメラは、
- 設定が複雑で操作が難しい
- 重くて持ち歩きにくい
- 初心者にはオーバースペックになりやすい
といった理由で、 結局スマホカメラしか使わなくなるケースが多い です。
高級機を買うべきではない理由
項目 | 初心者向けカメラ | 高級カメラ |
---|---|---|
価格 | 7万〜15万円 | 20万〜50万円以上 |
操作性 | シンプルで使いやすい | 設定が複雑で慣れが必要 |
サイズ・重さ | 軽量で持ち運びしやすい | 大型で重く、持ち運びが大変 |
機能・性能 | 必要十分なスペック | プロ向け機能が多く、初心者には不要な設定も多い |
初心者はまず エントリーモデルのカメラで基本を学び、徐々にステップアップするのが理想 です。
使いこなせるようになったら、より高性能なカメラに買い替える方が 無駄な出費を抑えながら、自分に合ったカメラを見つけやすい です。
4-4. 「何を撮りたいか」を明確にする
カメラを選ぶ前に、 「どんな写真を撮りたいのか」 を明確にしておくと、より自分に合ったカメラを選びやすくなります。
撮影ジャンル | おすすめのカメラタイプ |
---|---|
風景・夜景 | ミラーレス or 一眼レフ |
旅行・スナップ | コンデジ or 軽量ミラーレス |
ポートレート(人物撮影) | 一眼レフ + 単焦点レンズ |
スポーツ・動物撮影 | 一眼レフ(AFが速いモデル) |
動画撮影 | 高性能ミラーレス(手ブレ補正機能付き) |
「自分がどんな写真を撮りたいのか」が明確になると、 無駄に高性能なカメラを選ばずに済む ので、失敗を防ぐことができます。
まとめ
カメラ選びで失敗しないためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 予算を決めて、必要な周辺機材も考慮する
- 使いやすさを重視し、軽量・コンパクトなカメラを選ぶ
- 最初から高級機を買わず、エントリーモデルで基本を学ぶ
- 「何を撮りたいか」を明確にして、自分に合ったカメラを選ぶ
5. まとめ
カメラ選びは、単に「高性能なものを買えばいい」というものではありません。
自分の撮影スタイルや用途に合ったカメラを選ぶことで、より快適に写真撮影を楽しむことができます。
5-1. カメラ選びのポイントの振り返り
カメラを選ぶ際に考慮すべきポイントを改めて整理すると、以下のようになります。
1. 予算を決める
カメラ本体だけでなく、レンズ・SDカード・バッテリーなどの 周辺機材の費用も考慮 することが重要。
初心者向けの ミラーレス or 一眼レフのエントリーモデル は、 レンズキット込みで7万〜15万円程度 が目安。
2. 使いやすさを優先する
カメラは 実際に持ち運ぶことを考慮 して、軽量で操作しやすいものを選ぶ。
店頭で実際に触って、サイズ・重さ・グリップ感・メニューの分かりやすさ を確認するのがおすすめ。
3. いきなり高級機を買わない
初心者がいきなりプロ向けの 20万円以上のカメラを購入するのは非推奨。
まずはエントリーモデルで基本的な撮影技術を学び、必要に応じて買い替えるのが理想的。
4. 「何を撮りたいか」を明確にする
- 風景・夜景 → ミラーレス or 一眼レフ + 広角レンズ
- 旅行・スナップ → コンデジ or 軽量ミラーレス
- ポートレート(人物撮影) → 一眼レフ + 単焦点レンズ
- スポーツ・動物撮影 → 一眼レフ(高速AF搭載モデル)
- 動画撮影 → 高性能ミラーレス(手ブレ補正機能付き)
撮影目的に合ったカメラを選ぶことで、無駄な機能やオーバースペックを避けることができる。
5-2. 初心者におすすめのカメラまとめ
初心者向けにおすすめのカメラを整理すると、以下のようになります。
カメラの種類 | おすすめ機種 | 特徴 |
---|---|---|
ミラーレス | Canon EOS Kiss M2 | 軽量・操作が簡単・初心者向け |
一眼レフ | Canon EOS Kiss X10 | バッテリー持ちが良く、本格的な撮影が可能 |
コンデジ | Sony RX100 VII | スマホ以上の画質で手軽に撮影可能 |
迷ったら ミラーレスカメラが最適。
「軽さ」「操作性」「画質」のバランスが良く、初心者でも扱いやすい。
5-3. カメラを購入した後にやるべきこと
カメラを購入した後は、ただオートモードで撮るだけでなく、以下のことを実践するとより上達が早くなる。
1. カメラの基本設定を理解する
「シャッタースピード・絞り(F値)・ISO感度」の3つの設定を意識するだけで、写真のクオリティが格段に上がる。
2. さまざまなシーンで撮影を試す
外出時にカメラを持ち歩き、風景・人物・動物・夜景など、いろいろなシチュエーションで撮影してみる。
3. 撮った写真を見直し、改善点を考える
撮影後に写真を確認し、「なぜこの写真は暗いのか?」「どこにピントが合っているのか?」などを考えながら振り返る。
4. 編集・レタッチにも挑戦する
LightroomやSnapseedなどの編集ソフトを使うことで、写真をさらに美しく仕上げることができる。
5-4. まとめ
カメラを始めるにあたって、まず大切なのは 「楽しむこと」 です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、撮影を繰り返すことで徐々に慣れていきます。
カメラを選ぶときの最重要ポイント
- 予算を決め、周辺機材も考慮する
- 使いやすさを優先し、軽量・シンプルなモデルを選ぶ
- いきなり高級機に手を出さず、エントリーモデルで基本を学ぶ
- 「何を撮りたいか」を明確にし、それに合ったカメラを選ぶ
まずはカメラを手に取り、身近なものを撮影することから始めましょう。
日常の風景や旅行先での撮影を楽しむことで、カメラの魅力を存分に感じることができます。
今後は 「初心者向けの撮影テクニック」や「おすすめの撮影スポット」 についても詳しく解説していきます。
ぜひ、カメラを手に取って、写真を撮る楽しさを体験してみてください。